インプラント

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インプラント治療後のメンテナンスの必要性

虫歯が酷くなったり歯周病で歯を失ったりすると、歯を補わなければなりません。
私が以前勤めていた歯医者で、こう言った患者さんがおられました。
「偽物の歯なんだから、虫歯にならないのに、そんなに歯磨きしなきゃいけないんですか。
手入れしなくても良い歯はありませんか。」その方は、入れ歯やブリッジを入れたら、その部分の歯磨きを省略しても良いのだと思い込んでいたようです。
しかし、実際には逆で、人工の歯は自前のものよりも当然歯茎との相性が良くないのですから、自前の歯よりもさらに細やかなケアが必要だというのが今の歯科業界の定説です。
でも元々、予防できるはずの病気になって自分の歯を失ってしまったわけですから、ケアが面倒だという気持ちは正直あるのでしょうね。
その方は、ブリッジを入れましたが、メンテナンスには一度も通われませんでした。
日々のケアが面倒であれば、こういう機会にこそプロ任せにすれば良いのにと思いますが、通院も面倒だったようです。
で、結局数年後に治療に通われることとなりました。
歯科側としては想定の範囲内の出来事ですが、ご本人からすれば「人工の歯なのに、なぜなのかわからない」のだそうです。
特にインプラントは歯茎に直接接しているのですから、メンテナンスは必須です。
ですが、あの定期健診のハガキが送られて来ることに憤慨される方も中にはいらっしゃいます。
「まだ金をむしり取る気でいるのか」とお叱りの電話を受けたこともあります。
そういう方ほど、他の歯科医院で健診を受けるというわけでもなく、また数年後に治療に来られて「先生、高いお金かけても何年もたないなんて、なぜなんでしょう」と質問されたりするのです。


高い自費の治療を受けたからと言ってもちが良いわけでは決してありません。
結局はその後の日々のケアや定期的なチェックによってもちが良くなるのです。
インプラント治療を受けた後、その治療を受けた歯科医院に3ヶ月に1度はメンテナンスに通い、5年ほど経過していた患者さんがおられました。
その方が来院したそもそもの理由は、痛みなどの自覚症状が何かあったわけではなく、セカンドオピニオンを求めてこられました。
見た目に歯茎が後退しており、インプラントの金属部分が見えていたのですが、インプラント治療をしたかかりつけの先生からは大丈夫だとしか言われず、あまり説明もしてもらえずに不安を覚えたとのことでした。
レントゲンを撮ってみると、確かに歯茎が後退していますが、インプラント治療前のデータもなく、治療後かなりの時間が経過していることを考えても、そのかかりつけ医がとても非常識なわけでも無さそうだったようです。
しかしかかりつけ医はレントゲンを撮って確認しては暮れなかったようで、ご本人が自分の目で歯茎の状態を確認できたこともあり、安心して帰られました。
少しナーバスになっておられただけなのかもしれないと思って見送りました。
が、その数年後にまた見えられて、インプラントが抜けてしまいそうになっていました。
前回来院後も、元々もかかりつけにずっと定期的にメンテナンスに通われていたそうです。
他の歯の状態からも、メンテナンスは行き届いていた方だったようですが、インプラント歯周炎は進行が早いため、追いつかなかったのかもしれません。
もしかすると、定期的にメンテナンスに通っていたからこそ、慢心があって日々のケアが少しずつ手抜きになってしまっていたのかもしれません。
このように、一見神経質にメンテナンスをされている方でも一生もたせられないこともあります。
歯科医があっちもこっちも治療したがるのは、儲けるためではなく、口の中全体の健康を改善しないと、いずれ全てがダメになってしまうからです。
せっかく高いお金をはらって治療を受けるのですから、その後はもうお金をたくさん使わなくても良いように、定期健診や歯ブラシ代に少しお金をかけた方が、最終的には時間もお金もお得だと思います。
http://xn--eckvdxb1d3bc9195h5fcg77aiei.com/には日本でのインプラント事情がかいてありますのでご覧ください。